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臨床検査室

臨床検査室について

設備紹介

3名の検査技師で以下の機械を用いて検査をしています。

  • Canon TBA-120FR 生化学検査
  • Abbott CELL-DYN Ruby血液検査
  • Sysmex CA600    血液凝固検査
  • TOSOH HLC723GR01-(HbA1c) 血液検査
  • RADIOMETER ABL9 血液ガス分析
  • Roche cobas e411 免疫検査
  • Sysmex UF5000 検尿検査
  • arkray AX4061 検尿検査
  • Abbott ID NOW 感染症遺伝子検査
  • 心電図、血圧脈波 VS2500 Vasera、In body S10
  • 他ホルター心電図検査、ホルター血圧検査、簡易睡眠時無呼吸検査、呼吸機能検査

 

※ 至急検査は、採血より30分以内に結果報告します。
※ 24時間、救急に対応できる体制をとっています。

検査項目の見方

  • 尿・便検査

  • 尿蛋白
    主に腎臓の病気で(+)となりますが、一時的な場合や生理的なこともあります。陽性の場合は、もう一度内科で調べてもらいましょう。

  • 尿糖
    尿にブドウ糖がでると糖尿病が疑われますが、糖尿病とは限りません。糖尿が陽性(+)の場合は、血液中のブドウ糖(血糖)を必ず調べなければなりません。

  • 尿潜血
    尿中の血液の有無を調べます。尿潜血陽性(+)の場合、腎臓、尿管、膀胱そして尿道のどこかに結石、炎症、腫瘍があるかもしれません。もう一度内科か泌尿器科で調べてもらいましょう。

  • 尿沈渣
    尿を遠心分離して得られる尿の固形成分(沈渣)を顕微鏡で調べます。沈渣の種類や量は、腎臓や膀胱の病気の診断に役立ちます。

  • 便潜血
    便の中に血液が混じっているかどうかを調べる検査です。最近は大腸がんが増えています。陽性(+)であれば消化管からの出血、特に大腸から出血している可能性がありますので、注腸検査などの詳しい検査が必要です。

  • 聴力検査
    聴力は聞こえの悪さ(難聴の程度)をはかる検査です。ドックでの検査はどの高さの音(高音か低音かなど)がどのぐらい聴こえないかを測定します。数字が大きいほど聴力が悪いことを意味しています。だいたい30dBぐらいまでが正常範囲ですが年齢によって違います。また、左右差があるときも注意が必要です。ドックの検査ではどのぐらい聴こえないかはわかりますが、どこが悪いのかはわかりません。鼓膜に穴があるのか、神経がいたんでいるかなど。従って異常と判断された場合は早く耳鼻科を受診してください。さらに音が聴こえてもはっきりしない(感音性難聴の一つですが)というような場合も精密な検査をしなければ検出できません。

  • 肺機能検査
    肺は、血液の炭酸ガスを体の外へ排出し、空気中の酸素を血液に取り込む働き(ガス交換)をします。肺活量(胸いっぱいに吸い込める空気の量)と一秒量(一秒間に思いきりはきだせる空気の量)が肺の働きを知る上で最も基本的な検査です。気管支喘息、肺気腫、肺繊維症、慢性気管支炎などの診断に役立ちます。

  • 糖尿病検査
    糖尿病は、膵臓からでるインスリンというホルモンの働きが不足する病気です。インスリンは、あらゆる栄養素の利用、なかでもブドウ糖の利用に欠かすことができないホルモンです。ですから糖尿病になるとブドウ糖がうまく利用されなくなり、血液中のブドウ糖の値(血糖値)が高くなります。

  • 血糖(空腹時)
    空腹時の血糖値 正常上限109mg/dl

  • グリコヘモグロビンA1c
    1~2ヶ月間の血糖の平均値 正常者基準値4.3-5.8%

  • こわい合併症
    糖尿病を放っておくと、全身の血管の動脈硬化が知らない間に早く、しかも強く進みます。その結果、眼、腎臓、そして神経に糖尿病特有の病気(合併症)が起きやすくなり、ついには失明したり、人工透析を受けることになる場合もあります。そして、同年齢の人より早く、しかも強い血管の動脈硬化は、やがて心筋梗塞や脳卒中へとつながります。糖尿病自身もその合併症もはじめはほとんど自覚症状がありませんので検査を受けて早期発見、早期治療をすることが特に大切です。

  • 生化学検査

  • コレステロール、中性脂肪、HDL-コレステロール
    血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)は、体にとって大切な栄養成分ですが、増えすぎる(高脂血症)と困ります。高脂血症を放っておくと血管が動脈硬化を起こし、心筋梗塞や脳卒中の原因のひとつになるからです。高脂血症の治療の基本は、適当な運動と正しい食事療法です。アルコールや糖質をとりすぎると中性脂肪が増えます。治療のため、高脂血症の薬を飲んでいる方も運動と食事療法は続けましょう。

  • 尿素窒素、クレアチニン
    主に腎臓の働きの目安になる検査です。腎臓は、体の老廃物を尿に排泄する働きをしています。腎臓の働きがかなり低下したり、尿路に異常があると、老廃物である尿素窒素やクレアチニンが血液中に増加してきます。尿素窒素は、胃や腸から出血したときにも増加します。

  • 尿酸
    尿酸は、体の大切な成分「核酸」が分解してできる老廃物で、主に腎臓から尿中へ排泄されます。尿酸が体のなかでたくさん作られすぎたり、腎臓からの排泄がうまくいかないと血液中に増えてきます。血液中の尿酸が高い状態(高尿酸血症)が続くと、尿酸塩の結晶が関節や腎臓にたまって激しい関節の痛み(痛風発作)や腎臓の病気(痛風腎)の原因となります。尿酸は、体の大切な成分「核酸」が分解してできる老廃物で、主に腎臓から尿中へ排泄されます。尿酸が体のなかでたくさん作られすぎたり、腎臓からの排泄がうまくいかないと血液中に増えてきます。血液中の尿酸が高い状態(高尿酸血症)が続くと、尿酸塩の結晶が関節や腎臓にたまって激しい関節の痛み(痛風発作)や腎臓の病気(痛風腎)の原因となります。

  • ALT(GOT)、AST(GPT)、γ-GTP、アルカリホスファターゼ、
    LDH、LAP、ビリルビン、TTT、ZTT、コリンエステラーゼ
    主に肝臓の働きや病気を知るための検査です肝臓は体のなかで最も大きな臓器で、からだの生化学工場の中心として、いろいろな働きをしています。γ-GTP…アルコールによる肝障害に最も敏感に反応する検査です。お酒を飲む方で、この値が高い場合は、飲みすぎです。禁酒または減酒して肝臓をいたわりましょう。

  • 血清アミラーゼ
    膵臓や唾液腺から分泌される酵素です。主に膵臓の病気の診断に役立ちます(急性膵炎等)。

  • 免疫検査

  • HBs抗原 HCV抗体
    肝炎を起こすウイルスの一種、B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べる検査です。日本人の1%前後がHBs抗原陽性.HCV抗体陽性です。

  • CRP(C反応性蛋白)、血沈または赤沈(赤血球沈降速度)
    CRPと血沈は、いろいろな病気(膠原病や感染症など)で陽性(+)となるので、個々の病気の診断には役立ちませんが、陽性(+)の場合はその原因を調べることが大切です。病気の経過に伴って、CRPはすばやく陽性(+)となり、治るとともに速やかに陰性(-)になりますが、血沈は遅れて上昇し陰性化するのにも長い時間がかかります。貧血などのように、血沈だけが上昇する場合もあります。RA(リュウマチ反応)RA検査の第一の目的は、慢性関節リュウマチの診断です。しかしRAは慢性関節リュウマチ以外の病気でもしばしば陽性(+)になり、健康な人でさえ時には陽性(+)になることもあります。また、逆に慢性関節リュウマチでも、陰性(-)のことがありますので、正しい診断は整形外科や内科の医師に任せましょう。

  • 沈降反応、TPLA
    梅毒を診断するための検査です。両者とも陰性(-)であれば、梅毒ではありません。両者とも陽性(+)の場合は、その他の検査法を併せて行い、診断を確定する必要があります。

  • 血液検査

  • 赤血球数、血色素量、ヘマトクリット値
    血色素(ヘモグロビン)は、酸素と結合して体全体に酸素を運ぶ働きをもった蛋白質です。貧血は、血色素が減少した状態です。赤血球、ヘマトクリット値は、貧血の種類を知るために役立ちます。

  • 白血球数
    白血球数は、いろいろな原因で増加または減少します。異常がある場合は、白血球の種類と分布(血液像)などを調べる必要があります。

  • 血小板数
    血小板は、血液を固めて出血を止める大切な働きをします。そのため、血小板が減少すると出血しやすくなります。血小板が多すぎても困ります。10万以下または50万以上の時は再検査を受けましょう。

  • 心電図検査
    心臓の血管(冠動脈)の動脈硬化や、心臓の刺激伝導の障害を調べる検査です。
    狭心症、心筋梗塞、不整脈、心臓肥大などの診断に役立ちます。しかし、たとえ心電図が正常でも、時々胸が締めつけられるような痛みがあったり脈が乱れたりする人は、もっと詳しい検査(例えば心臓の超音波検査、負荷心電図、ホルター心電図など)が必要です。